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02:Tinder「SwipeMart」
恋活マッチングアプリTinderJapanのブランドキャンペーンとして渋谷センター街に期間限定でオープンした「SwipeMart」。
『SwipeMart』はTinderが期間限定でプロデュースするコンビニ。Tinderのロゴや各機能をモチーフにしたオリジナルデザインのホットスナック、インスタントラーメン、スナック菓子、ドリンク、靴下、アンダーウェア、シャツなど、通常のコンビニにも置いてあるような商品が並ぶ。
Tinderが渋谷センター街に“オリジナルコンビニエンスストア” 『SwipeMart』期間限定オープン|ELLE TERESA、CYKらによる無料ライブも | Qetic
コンセプトは「コンビニ」。Tinderにとって重要な舞台(?)であるコンビニを、キャンペーンテーマである「一瞬で青春」なイメージにより近づけたリアル店舗型の企画。
内容は主に3つ。
- オリジナル商品の購入
- TinderアプリUIに似た撮影コンテンツ
- 日替わりライブイベント
ライブイベントには惜しくも参加できなかったので、今回は残りの2つを紹介。
- オリジナル商品
コンビニで売られているおにぎりやサンドウィッチ、ホットスナックやお菓子まで様々なラインナップが並べられていた。
食べ物だけではなくアパレルアイテムも。これらは全てオリジナルデザイン。
1つだけ無料で購入できるとこのことだったので、オリジナルチップスを購入。(Tinderのスーパーライク無料券付)
本当は靴下とかのアパレルアイテムが欲しかったんだけど…遅い時間に行ったからもう売り切れていた。。。
- Tinder UIに似た撮影コンテンツ
Tinderの特徴はなんといってもスワイプ、であることはみなさんご存知だろう。
相手の写真を見て、良いと思ったら右にスワイプ。興味なければ左にスワイプ。といったごくごくシンプルなシステム。
その特徴にちなんだ撮影ブースがこちら。
ちょっと使いづらかったけど、操作方法はアプリとほぼ同様。UIも再現されている。
実際に撮影したデータはスマホから保存が可能。Tinderのプロフィール画像のような加工が加えられたバージョンもあって面白い。
【フィードバック】
○よかった点
- 思わず写真を撮りたくなる、どこを切り取っても“映える”空間演出
- オリジナルの追求度とラインナップの豊富さ
- コンセプト・テーマの理解されやすさ
- 「渋谷」という地域がもたらすTinderとの親和性
×微妙だった点
- 人が多すぎてゆっくり楽しめなかった
- 売り切れの商品ばかりだった
◆まとめ
Tinderといえば「ヤリモク」アプリとして日本では汚名のレッテルを貼られているが、Tinderというアプリそのものはかなり優秀なことがやはり今回の企画を通して分かった。アメリカの企業というのもあって、ブランドイメージにお堅さを感じない。日本企業特有のコンプライアンスがちがちに固めた内容だったり情報量の多さだったりを一切感じさせない空間とコンセプトだった。
というのも、舞台をコンビニにしたのがめちゃくちゃ秀逸だと感じた。なぜならコンビニは、男女における密かな思い出になる場所の1つであるから。深夜に2人でコンビニに行ってアイスを買って食べたり、事前にお酒を買ってそのまま相手のお家に行ったり。男女の出会いには欠かせないある種の導線的な役割を担っているのがまさにコンビニなのである。
そこに着眼点を置き、かつイベントの開催地を「渋谷」としたところがまた堪らなくTinderさんの計算高さが見て取れる。Tinderは以前にも渋谷に大型の広告を打ち出しているため、ユーザーからしたら余計「Tinderさん分かってますね〜」という感想になる。
※2021/9/20撮影
Tinderにとって渋谷はある種、聖地のようなものなのである。それは我々利用ユーザーにとっても同じで、共通認識としてたびたび広告が打ち出されているように自分には感じる。
上記の広告はコンビニのキャンペーンと同日に見たものである。どちらもキャッチコピーがマジで良い。Tinderの潔さ、確信犯さを沸々と感じさせられる。その体勢がぐっとユーザーの心を惹きつける。いや、そこは非ユーザーの心を惹きつけなければならないし、恐らくTinderのことをただの「ヤリモクアプリ」と決めつけている人は、これで少しでもイメージが変わったのではないだろうか?
何が言いたいのかというと、ヤリモクでも、何目的でも、Tinderは全人類を「受け入れている」ということ。犯罪目的でもない限り、人との出会いを求めるすべての人々にその機会を提供してくれているということなのだ。
だからこれらの広告は、見た人によって受け取り方が違うはずだ。真剣な恋を求めてる人、刹那的な出会いを求めている人、刺激的な体験をしたい人、すべて「若気の至り」ってことにしておけばいいし、とにかく自分の気持ちに貪欲にならなければ何も始まらない、という意味で、Tinderは我々に焼きを入れてくる。そう、「お友達から始めてる場合じゃない」のだ。
まとめと言ったのに全然まとめになってないのでこの辺にしておくが、今回のTinderのキャンペーンはコンセプトがとても分かりやすくて、楽しいというよりその企画力に感心し、悔しい…「してやられた!」という気持ちにさせられた。
インスタ映えする空間デザイン等、あらゆる点において若者のニーズを理解し、オリジナル要素を巧みに取り入れていた。
そしてTinderは、ブランド戦略にかなり力を入れていることがより一層分かった。
今年のTinderキャンペーンも期待大なので、企画担当の方々よろしくお願いします。